業界歴30年の複合ショップ「小林昆虫」を取材。マイナス50℃での鮮度管理など、月夜野ファームのコオロギを選ぶ理由を聞きました。
爬虫類を飼い始めたいけど、餌って何をあげればいいの?コオロギって難しそう……そんな不安を持ったことはありませんか?東京・江東区にある「小林昆虫」は、爬虫類・熱帯魚・昆虫餌をまるっと扱う複合ペットショップ。業界歴30年近いオーナーが、餌の選び方から水管理のコツ、初心者がやりがちなNG行動まで、惜しみなく教えてくれました!月夜野ファームとも長いお付き合いのある、信頼のお店をご紹介します。
お店プロフィール
- 店名:小林昆虫(BELEM)
- 住所:東京都江東区猿江2丁目8−8
- 営業時間:12:00〜20:00 ※年中無休
- TEL:03-6659-4164
- URL:https://kobayashi-konchu.com/belem
- 取扱:爬虫類(カメ・トカゲ・ヘビ)/熱帯魚/植物/冷凍・乾燥・活餌 全般
- 業界歴:約30年(水族館立ち上げ・動物園向け昆虫供給を経て現在に至る)
目次
月夜野ファームとのご縁 ― 動物園・水族館からつながった、30年の歩み

今回お邪魔した「小林昆虫」さんは、月夜野ファームが動物園・水族館向けに昆虫を供給していた頃からのお付き合いです。もともと「魚が好き」だったというオーナーは、水族館の立ち上げにも携わった後、2018年に動物園・水族館向けの昆虫卸「小林昆虫」を設立。その後、実家の一部を改装して現在の店舗をオープンしました。
「爬虫類と熱帯魚って、実はすごく近い業界なんですよ」とオーナー。かつては爬虫類専門店が少なく、熱帯魚店の片隅にカメが置いてあるスタイルが主流だったそう。そんな業界の変遷をリアルタイムで見てきた方だからこその視点が、取材中ずっと光っていました。
現在の店舗では、カメ・トカゲ・ヘビなどの爬虫類から熱帯魚・植物まで幅広く取り扱い、餌も活餌・冷凍・乾燥とフルラインナップ。「品揃えはかなり偏ってると思いますよ(笑)」とおっしゃっていましたが、それはオーナー自身の好奇心と30年のこだわりが詰まった”偏り”です。
コオロギの選び方・与え方 ― プロが教える「餌」のこだわり

「小林昆虫」では、活コオロギ・冷凍コオロギ・乾燥コオロギ・コオロギパウダー、さらに自社製品「昆虫ねるねる」まで、多彩な餌をラインナップ。なぜここまでバリエーションにこだわるのか。その答えは、「生き物のしあわせ」を考えるシンプルな視点からきていました。
「飼われている生き物にとって、餌を食べることと繁殖することが、自然体でいるときの喜びだと思うんです。だから餌はできるだけいろんなものをあげたいし、餌にもいい餌を食べさせてあげたい。」
なるほど、ペットにとっての「ごはんの楽しみ」を大事にしているんですね!そしてここで出てきたのが「味変」という言葉。同じ餌を続けると、突然食べなくなることがあるため、コオロギとデュビアを交互にしたり、野菜を試したりと、意図的にバリエーションをつけているとのこと。これ、人間のごはんと同じ発想ですよね。
月夜野ファームのコオロギを選ぶ理由

ここで気になるのが、数あるコオロギの中でなぜ月夜野ファームを選んでいただいているのか、という点。聞いてみると、「同じ方法でストックしていても、明らかに死なないんですよね。これは事実として」とのお言葉をいただきました。
活コオロギの管理は、実は飼育者にとってもハードルのひとつ。到着後に次々と☆になってしまうストレスは、初心者さんほど「もうコオロギやめよう……」となりがちです。その点、月夜野ファームのコオロギは丈夫で生存率が高く、「ストックが楽」という声を多くのお客さんからも聞く、と話してくれました。
「冷凍も乾燥も用途に合わせて使えるし、ラインナップが揃っているのがありがたいですね。冷凍と乾燥、常備しておくといろんな場面で使えますよ。」
冷凍コオロギは栄養価も高く、解凍してすぐ使えて便利。乾燥タイプは旅行中のストックや非常時にも重宝します。「冷凍だから栄養が落ちる」という誤解もまだあるそうですが、きちんと管理された冷凍コオロギは栄養面でも活餌に遜色ありません。気になった方はぜひ月夜野ファームのオンラインショップをチェックしてみてください!
マイナス50℃!?プロの鮮度管理の裏側

お店の餌管理にも、驚きのこだわりがありました。店舗の通常冷凍庫に加えて、倉庫にはなんとマイナス50℃の超低温冷凍庫を導入しているとのこと!
「マグロの刺身を毎日入れるような感じの温度帯で管理しています。餌だからこそ、鮮度にはとことんこだわりたくて。」
マイナス50℃といえば、高級マグロの鮮度を保つために使われる温度帯。それをコオロギに使うとは、さすがプロのこだわりです。「生き物に与えるものだから」という姿勢が、こんなところにも表れていました。
コオロギの足、切る?切らない?

ちょっとマニアックな話題も聞いてみました。コオロギを与えるとき、足を切るべきかどうか、飼育者の間でよく議論になりますよね。
「足って体の部分より消化しにくいんですよ。切る方もいます。ただ、自分は全部取るよりも、ちょっと生き物にもストレスを与えるくらいの、自然界に近い感じにしてあげたい。過保護にしすぎないっていう考え方もあって。」
これは賛否が分かれるテーマで、正解は一つではありません。ただ「過保護にしない・自然体を大事にする」という一本の哲学が、この店の餌に対するすべての考え方を貫いているんだな、と感じました。自分のペットに合わせて試してみるのも面白いかもしれません。
亀飼育は「水」がすべて! ― 看板生体・亀の水管理のリアル

「小林昆虫」の看板生体は、なんといっても亀。そして亀飼育において最も重要なのは、餌でも温度でもなく「水」だとオーナーは断言します。
「水亀って、水が汚れると餌も食べなくなるし、病気にもなりやすいんです。もう毎日、水替えとの戦いですね(笑)。」
笑いながらも「戦い」という言葉が出るくらい、水管理は亀飼育の核心。食べ残しが出たらすぐ水替えする、これを習慣にするだけで亀の健康状態がぐっと変わります。「亀を飼い始めたけど元気がない……」という方は、まず水の状態を見直してみてください!
▼ 亀の水管理 ポイントまとめ
【基本】 水が濁り始めたらすぐ水替え。食べ残しは特に水を汚しやすいので要注意
【頻度】 小型水槽は毎日〜2日に1回が目安。フィルターを使っていても定期交換を
【注意】 水が汚れると摂食量が下がり、病気のリスクが上がる。元気がない時は水質チェックを
初心者さんへ! ― やりがちなNG&小林昆虫流・飼育のヒント

「初心者の方がよくやってしまうこと、ありますか?」と聞いてみたところ、明るいトーンで「ありますよ〜(笑)」と教えてくれました。
NG① 旅行前の「まとめ食い」作戦
旅行に行く前に多めに餌をあげておこうとする方、多いですよね。でもこれ、実は逆効果です。
「旅行前に大量に餌をあげると、食べ過ぎで体調を崩すことがあるんですよ。生き物って、食べられる量を超えると体に負担がかかるので。あげすぎないことが大事です。」
数日家を空ける場合は、むしろ普段どおりか少なめに。種類によっては2〜3日の絶食に耐えられる生体も多いので、心配しすぎないことも大切です。
NG② 野菜の農薬を甘く見る
爬虫類に野菜を与える場合(草食・雑食系の種に多い)、農薬対策を怠ると致命的になることがあります。
「コオロギは野菜の農薬が原因で死んでしまうこともあるんです。できればオーガニックを選んで。それ以外は半日水につけて、冷水で何回かすすぐくらい気を使ってほしいです。夏場は特に農薬が強い時期なので、丸1日水にさらすこともあります。」
スーパーで買ってきた葉物野菜をそのまま与えるのはNG。特に夏は農薬が濃くなりやすいので、しっかり下処理を。オーガニック野菜が手に入るなら、それがいちばん安心です。
NG③ コオロギのストックを甘く見る
活コオロギを購入したものの、管理に手間取って全滅させてしまうのも初心者あるあるです。コオロギは温度・湿度・エサ・密度の管理が意外とシビアです。
そのため「小林昆虫」では、初心者さんにはまず冷凍コオロギから試してみることをすすめているとのこと。冷凍なら到着後にすぐ使えて、保存も効くので、「コオロギが来るたびにドキドキしなくていい(笑)」という安心感があります。月夜野ファームの冷凍コオロギは複数サイズ展開なので、ペットの大きさに合わせて選べるのもポイントです。
▼ 初心者さんへ! 小林昆虫流・飼育のコツまとめ
【餌の量】 旅行前でも大量給餌はNG。普段どおりか少なめに
【野菜】 オーガニック推奨。非オーガニックは半日〜丸1日の浸水+複数回すすぎを
【コオロギ】 活餌が難しければ冷凍から始めてOK。品質の良い冷凍コオロギは栄養面でも◎
【情報収集】 ネットの情報は「正解の一つ」。自分のペットと生活スタイルに合った方法を探そう
【相談】 分からないことはお店へ!丁寧に教えてもらえる
飼育に「唯一の正解」はない ― 小林昆虫の飼育哲学

「ネットに書いてある飼育法、どこまで信じていいですか?」という疑問を持つ初心者さんは多いはず。小林さんの答えはシンプルで、でも深いものでした。
「ネットの「こうするのがいい」は、正解の一つだと思う。でも、生活スタイルによって最適解って変わるんですよ。朝型の人と夜型の人では餌やりのタイミングも変わるし、学生さんと社会人でも管理できる手間が違う。自分に合ったやり方を見つけていくのが、飼育の楽しみの一つだと思っています。」
家でのコオロギ管理と、お店での管理と、大規模な繁殖ファームでの管理では、それぞれに「正解」が違う。仕事なら効率・マニュアル化が大事だけど、趣味なら手間をかけた分だけ愛着も深まる。そういう視点で「自分なりの飼育スタイル」を見つけていってほしい、というメッセージでした。
ちなみに印象的だったのが、このエピソード。「爬虫類を飼い始めたら、餌のコオロギの世話がいつの間にか楽しくなってしまって……という方、結構いるんですよ(笑)」。ペットを飼うということは、思いがけない入り口から、まったく別の世界に踏み込んでいく体験でもある。そんな楽しさを、ぜひ味わってほしいです。
「お店に来て聞いていただければ、丁寧に説明するようにしてますので、安心してください!」
初心者さんも大歓迎。東京・猿江に来たらぜひ立ち寄ってみてください!
訪問を終えて ― 月夜野ファームより

取材中ずっと感じていたのは、「生き物のしあわせから逆算して、すべてを考えている」という一貫したスタンスでした。マイナス50℃の餌管理も、コオロギの足の話も、水替えへの真剣さも、根っこにあるのは「飼われている生き物が本来どうあるべきか」という問い。30年の経験が、それをとても自然な言葉にしてくれました。
月夜野ファームのコオロギを長年愛用してくださっていることも、「丈夫で死なない、だから使い続ける」というシンプルな理由で語ってくださったのが、何より嬉しかったです。私たちもその信頼に応えられるよう、品質にこだわり続けます。
東京・江東区エリアで爬虫類や熱帯魚に興味のある方、餌選びで迷っている方は、ぜひ「小林昆虫」さんへ!きっと丁寧に相談に乗ってもらえますよ。
記事情報
取材:月夜野ファーム 南波 竜政
取材日:2026年6月8日
取材方法:店舗訪問/取材原稿は事前に取材先確認済み
